SERIAL STORY

取材の先にあった奇跡の体験

こんにちは、インポーターの加藤です。

先日、書いたまとめ記事です。

【記事まとめ】7月~10月に執筆した記事〜Resumen de los artículos escritos

 

ここでは、他で書けないことを少し。

いつも取材は、驚きと喜びに溢れるひとときとなります。素敵なオファーに感謝するばかりです。しかし今年の中で、いや、これまでの取材人生において個人的に別格の取材を体験してしまいました。

それが、

・【レポート・前編】ジュヴェ・カンプスとブリペディア「WINE SAPIENS III & IV Reveal」イベントレポート

【レポート・後編】ジュヴェ・カンプスとエル・ブリ財団:革新と伝統の融合「WINE SAPIENS III & IV REVEAL」 JUVE & CAMPS Y BULLIPEDIA WINE SAPIENS III& IV

です。というのも、まさかお会いできると思っていなかったフェラン・アドリア氏にお会いできたからです。別格と書いても、スペインワインと食関係の方々は、「ずるい!」なんていう方は皆無のはず。レストラン「エル・ブジ」とフェラン氏は、スペイン料理という枠を超え、ガストロノミー業界に後にも先にもない影響力を与えてくれた存在だから。

 

 

 

その存在をわたしが知ったのは「エル・ブジがクローズする」というニュースでした。4ヶ月後に公開された映画を観て、それまで飲食業界にいた自分の人生をとても愛おしく思うことができました。同時に、「もしもフェラン氏にお会いできる奇跡があったら伝えたい」。叶うはずもないことが心に浮かんだのです。

 

以下、記事より抜粋します。

筆者がレストラン「エル・ブリ」の存在を知ったのは、2011年7月のことでした。それは、閉店のニュースとほぼ同じ時期でした。「いつか行く!」という目標すら持てなかったのです。

11月に公開された映画を観て、さらに後悔が押し寄せました。「エル・ブリ」は、まったく想像もできないようなレストランだったからです。その体験をした人だけが知る、特別な世界。それに触れることなく、幕が下りてしまったことが、本当に悔しかったです。

もし「エル・ブリ」に行っていたら、自分の価値観や人生そのものが変わったかもしれない、そう感じました。食とはただの栄養ではなく、人生に深い影響を与えるものだと気づかせてくれる経験を想像しました。

スペインワインと食協会が発足した時期も同じく11月でした。わたしたちは、上質なスペインのワインと食の情報や素晴らしさをできる限り伝えていくことを決意しました。食の喜びが、私たちの人生を豊かにしてくれることを伝えるために。わたしのように知らなかったことで誰かが後悔することがないように。知らないということは、人生の豊かさを逃してしまうこと。後悔してほしくないのです。だからこそ、ひとりでも多くの方にスペインワインと食文化を知ってほしいと切に願います。

「スペインワインが、食が、人生を変える」そんな経験を、ぜひあなたとも共有できたら協会としてこんなに嬉しいことはありません

スペインワインと食に世界中のフーディーたちが注目し、味わう人たちの心と体を豊かにすること。ガストロノミーを通して、上質でラグジュアリーなスペインを伝えていきたい。そんな思いを持ってスペインワインと食の可能性について考えるとき、2011年からいつも心にあるのがエル・ブジであり、フェラン氏でした。

2度と行くことができないレストラン。そしてフェラン氏と関係者たちの存在が、スペインワインと食協会の発足時にとても大きな影響を与えてくれました。「メディアとして誰かの役に立つ」という思いを、より強くしてくれたからです。あとでも先でもなく、発足時のタイミングだったことに勝手に感謝の気持ちをいだいていました。

 

取材という仕事を通じ、直接、お礼を伝えることができるという信じられない瞬間を体験させてもらえた今回。ドキュメンタリーの中だけで拝見していた奥様にもお伝えできたとき、感激してくださって「ありがとう!キスしていいかしら?」と、抱きしめられたことも、この先ずっと忘れることはないですね。

 

奇跡のような体験させてもらえたわたしは、ますます自分の役目をまっとうしよう!と心決めました。それは、これからも取材して、自分の言葉で伝えていくということと、スペイン産オリーブオイルの素晴らしさを体験してもらうこと。

スペインワインと食って面白そうだな。

そのワイン飲んでみよう。

その料理があるレストランへ行って味わってみよう。

オリーブオイルってこんなに素敵だったなんて!

そうやって、一人でも多くの方々のライフスタイルをちょっとだけhappyにするお手伝いをしたいのです。

今月末は、スペイン出張があります。今のスペインをお伝えてしていきますね。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

スペインワインと食協会プロデュース「スペインワインと食大学」とは

企業と一般の人々のプラットホームとなるオトナの学び場「スペインワインと食協会(=スペ食大学)」を開催しています。

多くの人に知られていない「スペインワインと食」を見る、聞く、味わう、体験と、五感を使い楽しみながら、その業界の一流講師による貴重な講義を体験できます。ここでしか得られないリアルイベントならではの仲間との出会いは一生の宝物です。

 


 

スペインワインと食協会とは

スペインワインと食協会は、「スペインワインと食文化を囲み、高品質なスペインの魅力を皆さまと体感すること」を原点に、一過性ではないスペインブームを築く活動をしています。今後もスペインワインと食を真ん中に、新しい取組みや情報をご提供して参ります。

スペインワインと食大学運営 スペインワインと食協会(日本事務局/(株)LA PASION加藤 スペインオフィス/原田)

WEB:spainwinefood.org E-MAIL: info@spainwinefood.org

 

 

今年も「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。無料購読はこちらから

 

 


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ラパシオンが直輸入する味わいをはじめ、「上質なスペイン産」揃うオンラインショップがLOHASPAINです。
2月は送料無料サービス開催中です。
この機会にぜひ、お買い物を楽しんでくださいね。
 

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LOHASPAIN(ロハスペイン)は、スペインの食文化に関する「健康と幸福」に関する読み物やニュースレターもあります。
LOHASPAINのニュースレターでは「健康と幸福」をキーワードに
・スペインの旬の情報
・スペインの美味しい情報
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加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

福岡県出身のフードジャーナリスト。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルを発信。1997年からシェフ、パティシエ、ワイン販売など多岐にわたるポジションを経験。レストラン「アクアパッツァ」広報・PRとして活躍した後、スペイン食材を輸入販売するLA PASION[現:(株)LA PASION]を立ち上げ、2011年には「スペインワインと食協会」を設立。オリーブオイルを取り入れたライフスタイルを提案し、テイスティング・食育講師としても活動。2016年からフードジャーナリストとして執筆も手がける。毎週配信のニュースレターに読者が増え続け、企業や行政からスペインワインと食関連の取材依頼が殺到している。「LOHASPAIN」WEBマガジン編集長。オリーブオイルソムリエ®。

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【入荷予告】極上のスペイン産エキストラバージン・オリーブオイル

【入荷予告】

極上のスペイン産エキストラバージン・オリーブオイル

 

 

この春から初夏にかけて、LOHASPAINからお届けする新しいスペイン産エキストラバージン・オリーブオイルのご紹介です。

 

 

カシータス・デ・ウアルド2024

 

カシータス・デ・ウアルドは、搾油所ではたらくママたちの想いがきっかけで誕生しました。子どものうちから、本物のオリーブの味わいを教えたいという願いが実現したオイルです。

 

かわいいけれど実力派。子どもから始める、本物の味わい。

カシータスオイルは、個性のちがうオリーブ品種をブレンドすることにより、複雑で奥行きのある味わいを体験することができます。

世界で活躍する著名なブレンダーが、その年のオリーブの味わいを吟味してブレンドします。

今季のカシータス・デ・ウアルドは、なんと酸度が0.07%!!!

昨年11月一足お先にテイスティングしたとき、ひとくちめからフレッシュ感が口の中に一気に広がる感覚に驚いたんです。後日、酸度を聞いたときに心底腑に落ちました。1%を切る味わいは、こんなにキレがあるのか、と。

250mlサイズは、黄色と青色の2色展開となります。プチギフトや、マイオイルとして人気の25mlサイズは、黄色を入荷予定です。

3月初めには、先行予約をご案内できればと考えています!

 

 

 

 

 

パラシオ・デ・ロス・オリーボス

パラシオオイルは、シウダ・レアル県アルマグロ近郊カンポ・デ・カラトラバ地区に広がる210haの広大なオリーブ農園の火山性土壌から誕生しました。

「世界中でつくられているピクアル種の中で、最も受賞しているオイル」として高い評価を維持しているのがパラシオオイルです。酸味と辛味のバランス、究極のエレガントな風味を体験できます。

ピクアル種100%のパラシオオイルは、「OLIVE JAPAN 2022国際オリーブオイルコンテスト」において、800本以上から9本に選ばれ最優秀賞を受賞しました。

日本においてもプロフェッショナルから絶大な人気を誇る味わいです。

 

世界一の味わいを手がけるのは、代表のラウルと、スペイン国内で第三位に選ばれるほどの鑑定士であり営業担当のルイスを中心としたチームです。

 
 
 
スペイン現地でも高品質のオリーブオイルを生産することで知られている彼らは、オリーブオイル学校の搾油技術者講座の講師をしたことも。バレンシアのオリーブオイルスクールがラ・マンチャ地方で開講する“搾油技術者講座”の会場としても使われました。
 

3年前に誕生したアルベキーナ種に加え、今季はアルボサナ種が初登場します。

レストランをはじめとする飲食店で好評をいただく3L缶は、今年もピクアル種とアルベキーナ種をご用意します。

 

 

 

 

カシータスオイルと3種のパラシオオイルは、LOHASPAINのオンラインショップ「Store」に入荷次第にニュースレター購読の皆さんにご連絡します。

2023パラシオオイル【ピクアル種】500mlはこちらです。

カシータス・デ・ウアルドは限定数だけ最後のSALE価格となっております。

 

レストラン、小売店、各種バイヤーの皆さんも業務用や卸販売のご希望は、E-mail: info@spainwinefood.orgまで、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 
 

 

 

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スペインワインと食協会とは

スペインワインと食協会は、「スペインワインと食文化を囲み、高品質なスペインの魅力を皆さまと体感すること」を原点に、一過性ではないスペインブームを築く活動をしています。今後もスペインワインと食を真ん中に、新しい取組みや情報をご提供して参ります。

スペインワインと食大学運営 スペインワインと食協会(日本事務局/(株)LA PASION加藤)

WEB:spainwinefood.org E-MAIL: info@spainwinefood.org〒104-0061東京都中央区銀座3-4-13 第一厚生館ビル5F  TEL.080-4434-0141

 

 

今年も「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。無料購読はこちらから

 

 


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加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメディアに寄稿中

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Grifoll Oil グリフォイオイル Imported Lapasion

オリーブオイルの向こう側〜夢は変わりながら続くもの〜

当初は単独インタビュー企画だった。

オリーブオイルライフスタイルマガジンを発行しようと思ったきっかけが、オリーブオイルご愛用者さまのインタビューです。ラパシオン(弊社)の会報誌をつくって、そこに定期的にインタビュー掲載させていただけたら、と、そんな簡単なことを考えていました。けれども結果的に、別で描いていたマガジン発行企画と不思議なタイミングで重なり、この度マガジンにインタビュー記事の連載を掲載することにしました。

 

オリーブオイルより、つかう人のパーソナルな記事に。

 

インタビューは当初、オリーブオイルのお客さまに「どうしてうちのオイルを選んでくださったのか?お気に入りの美味しい食べ方は?」そんなことをヒアリングさせていただこうと考えていました。その上で、記事を読んだ方が「どういう(仕事をしている)方が、どういう理由でうちのオイルを選んでくださったのか」ということがわかるようにもしようと。ご自身で自営をされている方も多いので、一人でも多くの人に仕事を知っていただくのは、少しだけ世界が広がるお手伝いもできるかなと思ったから。

しかし企画書を書いているうちに、インタビュイーのお人柄にグッとクローズアップしたいと、わたし自身の興味がムクムクと湧いてきました。なぜなら、人それぞれの「仕事や人生」、「どうしてその仕事をしているのか、選んだのか」というテーマに昔から興味を持っていることを思い出したからです。

 

まるでカミナリに撃たれたかような感動とときめきが。

 

企画書を送り、取材に伺うと開口一番にみなさんおっしゃいました。「誰かにこんなふうに話すのは初めて。わたしの話しでいいの?」と。いざスタートすると、さらに驚きます。とても素敵なんです、リアルなストーリーが。「このときどんなことを考えていましたか?今のあなたができるまでどんなことを体験されたのですか?これまでの転機や、現在考えていることは?」それらを夢中で聞きました。

わたしは感動どころか、心から痺れてしまったんですね。途中泣きそうになるのを堪えたことも少なくありません。1時間半のインタビューのつもりが、4時間になってしまった方もいるくらい。気づいたら飲まず食わず、前のめり。多くの人がまだ知ることのないリアルなドラマがそこにあったからです。

すでにわたしが大きな影響を受けていました。インタビュー後にとんでもないエネルギーに満ち溢れていて、取材前と後では身体の中の何かが少し入れ替わったかのような感覚。この気持ちを素敵な記事にすることで話してくださった方々にも証明したい、強く思いながら帰り道についていました。

 

大きく揺さぶられた反動?

 

これらの話しは、一般の方々の話。その業界では知られている方々であっても、歴史に名を残す伝記本に出てくる方ではありません。(今のところ)まだ他の方のインタビューはないとおっしゃっていました。だからこそ、わたしが伝えなければ!と半ば興奮状態だったかもしれません。「〜べき、〜しなければ」などと束縛するようなニュアンスが苦手なわたしなのに、心に浮かぶ言葉は、「わたしが書かなければ!書くべき!」ってそればかりなんです。どれだけの大作になるのか・・・さぁ、書くぞ!と思ったらもっと衝撃なことが起こりました。

 

Grifoll Oil グリフォイオイル Imported Lapasion
Grifoll Oil グリフォイオイル Imported Lapasion

 

えっ?!書けない!

 

結論からお伝えするとインタビューから一年、なんと、ひとつも記事にできませんでした。執筆時間を捻出し、書こうとして「あぁ!違う!」って原稿用紙をくしゃくしゃに丸めて・・・という、あれです。パソコンの前で書いては消して、を延々と繰り返していました。コロナの2021年だったから、は関係ないと考えています。これまでの執筆では、依頼された仕事は納品ができていたからです。自社企画だから締め切りもなく、ただの甘えなのかもしれません。こだわりすぎた故に自分を苦しめてしまい、やりたいことなはずなのに、気がついたときには目を背けたいことに変わっていました。わたしには表現しきれないようなことを企画してしまった、とインタビュイーの方々に申し訳なく、勝手に落ち込んだりもしました。

 

諦めきれない想い。

 

しかし頭の片隅に一年間、ずっとこの企画のことがあるわけです。会報誌でご愛用者様だけにお知らせするのはもったいないどころか、webにして誰でも読めるようにしなければならない!っていちばん思っているのは自分だよね、って。心の奥のわたしが、しつこいんです。笑

「どこにいるかはわからないけど、きっと誰かがこの話しを読むことを必要としてるって。誰かの心に響く内容なんだって。知らない誰かの背中を必ず押してくれる話だって。」書けるかどうかは別としても、それは間違いない、と。そう胸の奥で聞こえるほどに。



だれかの人生は、ぜんぶがリアルなドラマだった

 

忠実に表現しなければ・・・と思い詰めていましたが、時間のおかげか、開き直って現在です。うまく表現することより、わたしの言葉で「伝えてみよう」と思えるようになりました。このままお蔵入りにしたら本末転倒です。そもそも、その方たちにあえて聞かせていただけたからこそ、知ったこと。知られざるドラマの数々。だからこそ、わたしの表現できる範囲でまずは伝える。そういうことで、少しずつ綴っていきます。

ここに出てくる話しは、もしかしたらあなたの一部なのかもしれない、と思います。そのストーリーに昔の、今の、未来の自分が似たような体験があるかもしれない。ないかもしれない。ご自身で人生を切り開いてきた方たちが、いまだから話せること。10年以上前に一目惚れしたオリーブオイルの向こう側に、こんなにも素敵な方々に会えるなんて想像もしていませんでした。ここでしか読めない誰かのリアルなドラマ。いま同じ時代を生きる素敵な方たちの話しを連載していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

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casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

子供からはじめる、本物の味わい【casitas de hualdo】

オリーブだけでなく、動物や働く人にとっても素晴らしい環境。

 

古都と言われるトレド、タホ川のほとり。鹿やうさぎなど多くの動物も生息するこの場所は、生き物が元気に育つ環境なのだなと思えてなりません。空がどこまでも広がり、空気が済んでいて、土が元気そうだからです。思わず息を大きく吸っている自分がいるほどです。

オリーブ畑の果てしなさと言ったら。丁寧に案内されながら、どこまでが畑なのか聞いても「あそこの山の・・・」と指をさしてくれても、はっきり「あぁ、あそこね!」と境界線を認識するのが難しい。それほど広大な敷地です。ひとつわかることは、大自然とはこういう場所のことを言うのだろうということ。動物も植物も間違いなくのびのびと育つと思える、そんな場所です。

Casas de Hualdo(カサス・デ・ウアルド)社は、このオリーブ畑から上質なオリーブオイルを何種類も生み出している生産者。中でもわたしがときめいたのは、そこで働くママたちの企画で生まれたカシータス・デ・ウアルドというオリーブオイルです。

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

ブレンドオイルに初めてのときめいた。

 

カシータスオイルに出会い、わたしはブレンドオイルのイメージが初めて変わりました。それまではワインと同じくオリーブオイルでも「単一品種」、つまりひとつの種類だけでつくられるものが素晴らしいと思っていたのです。というのも、オリーブオイルソムリエでインポーターなので、様々なオリーブオイルを試飲する機会があります。しかしながら、心に残るようなブレンドオイルに出会ったことがなかったからです。

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

けれどもカシータスは違いました。なぜこんなにも心に残る味わいなのか、忘れられないのか。どのようにつくられるのかを聞いたとき、謎は解けました。ブレンドとしての最高峰である理由、そして毎年ブレンドが変わる理由がわかったのです。とても気の遠くなるような地道な作業の先にあるのでした。

それは、こうです。まず品種ごとに分けて育てられたオリーブから、その年でもっとも発育が良いオリーブの実だけを収穫します。広大な畑を小型トラックで搾油所に急いで運び、数時間以内に搾油し、まず単一品種のオイルにします。

次にすべての品種を同じように単一品種のオイルにしてから、熟練ブレンダーの出番です。彼がそれぞれの味わいを確かめながら、最良のブレンドを決めていきます。2016年に誕生したカシータスは、今季まで5回製品化されました。ブレンドが2種、3種になることもありましたし、同じ2種であってもその配合は年によって変わりました。

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

つまり、毎年の味わいを確かめてから組み合わせや量を決定するという、大変プレミアムなブレンドオイルということです。だからこそ、その年ならではの複雑で奥行きのある味わいが特徴となり、二度と同じ味わいがない希少なオイルと言われています。

 

本物の味わい、私たちが考える子供用という意味

 

カシータスは「食育のための・・・」と企画されました。しかし子供用に食べやすさを重視したフルーティーでマイルドなものではありません。むしろグルメなオトナを唸らせるほど苦味も辛味も感じられるしっかりした味わいです。なぜなら子供の味覚を育てるために、あえて本来オリーブオイルが持っている苦味や辛味を含めた全ての味わいを残しているからです。

そこに至ったのは先にあるように搾油所で働くママたちの想いからです。ママたち自身が、エキストラバージン・オリーブオイルを食べて育っていなかったことを搾油所で働いたときに知るのです。搾りたてのオリーブの香り、その味わい・・・。仕事で携わって初めて「あぁ、これが上質なエキストラバージン・オリーブオイルなんだ!」と感動。そこで、自分たちの子供には、小さなときから本物のオリーブオイルの味を教えてあげたい!そんな気持ちが実現したのがカシータスです。

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

直接この話を聞いたわたしは日本でも、「子供のときにあえて本物を知ることで、味覚をはじめとする5感を育てるきっかけにしてもらえたら」そう考えました。3人の子供を持つママとしてそんな気持ちが輸入のきっかけになりました。

同時にわたしは、「子供のためにと選んでくれたママ自体の食育にもつなげていきたい」という想いがあります。なぜならわたしを含め、多くのママは、子供の栄養に敏感でも自分を後回しにしがちだと思うから。子供のためにと選んだママが「子供に伝えながら自分の味覚も呼び起こし、子供と一緒に自分の栄養も考えていける」そんなことをカシータスで実現してもらえたら最高です。

 

 

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

 

オリーブオイル本来の味わいが、子どもの味覚を刺激してくれる役目になるカシータスオイル。子どもだけでなく、そのご両親、そして生粋のオリーブオイル好きの方にも食べてみていただきたい、その味わいもコンセプトもじつに濃厚なオリーブオイルです。

 

 

 

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

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【Grifoll Declara】EVOO

門外不出、唯一無二のオリーブオイル【Grifoll Declara】



それは門外不出のもの、でした。

エルモラールで生まれるエキストラバージン・オリーブオイル「グリフォイオイル」のことです。このオイルは、グリフォイファミリーとの出会いがなければ、日本でこれだけ多くの方に食べてもらうことはなかったと言っても過言ではありません。

カミロケからグリフォイオイルへ。出会いの神秘と、偶然の産物が積み重なったグリフォイオイルのこれまでを知る方々に「まるで奇跡のオイルね」そう言われたことは少なくありません。

【Grifoll Declara】EVOO
【Grifoll Declara】EVOO グリフォイ・デクララ エキストラバージン・オリーブオイル500ml

何度思い出しても、まるで「出会わせられた」かのようにわたしは感じます。自分でどうこうしようともがいたところで、わたしがご紹介できるものではありませんでした。つまり、いま皆さんにお届けできることが当たり前にできることではなかったのです。

まるで売るためにつくられたように感じられるほどのリアルなストーリーを体験してきました。

 

【Grifoll Declara】EVOO
【Grifoll Declara】EVOO グリフォイ・デクララ エキストラバージン・オリーブオイル


唯一無二、優しく寄り添う味わいの秘密

 

このオイルとの出会い、そして現在に至るまでの出来事をこのマガジンには残しておきたいと思います。そこを知っていただくことで、このオイルの味わいの秘密がわかるからです。

味わいがすべての証拠とも言えるかもしれません。どんな場所で、どんな人が、どんな思いを持って育ててきて、ボトルに詰め込むそのときを迎えているのか。食べればわかる、その優しさ。同じ品種でも、近い地域でも、この味わいと同一のものに出会えません。

それはなぜか。

このオイルを日本でも食べてもらえるようにしたい、と心から思ったわたしがお伝えできることを少しずつ綴りますね。グリフォイオイルをお持ちの方は、ぜひ食べながらでも読んでいただければ。

 

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

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世界でいちばん受賞し続けるエキストラバージン・オリーブオイルとは。

パラシオ・デ・ロス・オリーボスPALACIO DE LOS OLIVOS

 

パラシオ・デ・ロス・オリーボスのエキストラバージン・オリーブオイル【ピクアル100%】は、世界中のピクアル種でつくられているオリーブオイルの中で世界でいちばん受賞していることを4年連続表彰されています。

 

さらに新しく生まれたばかりの【アルベキーナ100%】も、世界中のアルベキーナ種でつくられているオリーブオイルの中で世界で2番目に受賞していることを表彰されました。

 

PALACIO DE LOS OLIVOS

 

 

パラシオチームは、オイルづくりを始めてからずっとエシカルでサスティナブルなオイルを生み出してきました。味わいや風味が上質なのはもちろん、さらに知識、情報、技術、さまざまな準備、努力と、いろいろなことを揃えることは奇跡に近いことです。オリーブオイルは工業製品ではなく、自然の植物からつくられるからです。

代表のルイスは全体を管理し、弟が畑や搾油を担当し、輸出担当のルイスはスペインでベスト3に入る鑑定士でもあります。彼らを中心にスタッフ全員で一丸となり世界一のエキストラバージン・オリーブオイルを生産しているのです。




「1人でも多くの人に、この味わいを体験してほしい」

 

このような願いのもと、彼らはスペインやヨーロッパだけでなく世界のコンテストにエントリーしてくれています。日本ではオリーブジャパンへのエントリーをスタートして以来、ピクアル種は6年連続金賞受賞です。アルベキーナ種も初出品で金賞受賞です。

 

 

いまは以前ほど気軽に海外へ行くのが難しい時期です。しかしこんなときこそ、いつもより余計に海外に想いを馳せる人が多いのではないでしょうか。わたしたちがいけなくとも、オリーブオイルは無事に届いております。人気のピクアル種に加え、今季からアルべキーナ種が日本に初入荷。パラシオファンの皆さんに求められて残り1ケースちょっとになってしまいました。

 

海の向こうのスペインから、世界一のオリーブオイルをお届けしています。

もしあなたがこのオイルを食べるとき、パラシオオイル生産者たちの情熱も一緒にぜひ味わっていただけたら・・・わたしにとってもこんなに嬉しいことはありません。

 

 

パラシオ・デ・ロス・オリーボスのFB投稿より

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Un año más 2020 y por cuarto año consecutivo, lo hemos vuelto a conseguir, PALACIO DE LOS OLIVOS vuelve a ser el Aceite de Oliva Virgen Extra Variedad Picual MAS PREMIADO DEL MUNDO según el PRESTIGIOSO EVOO WORLD RANKING 

Y con un gran “estreno” PALACIO DE LOS OLIVOS variedad Arbequina reconocido como el SEGUNDO MAS PREMIADO DEL MUNDO, EVOO WORLD RANKING.

No podemos estar mas orgullosos!!! Y mas cuando este año recibíamos “Premio Alimentos de España Mejores Aceites de Oliva Virgen Extra, Frutado Verde Dulce, Campaña 2019-2020”

Todo un reconocimiento al trabajo, dedicación, esfuerzo, superación, investigación, equipo humano

Gracias!!!!

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

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