EVOO

foto LA PASION

表現する一年に。

10年前フラメンコ好きが高じ、本場スペインでフラメンコを観ようと、新婚旅行ではじめてスペインに行きました。
ついでにフラメンコグッズを仕入れ、小さな通販ショップをしようと淡い夢も描いて・・・。

しかしバカンス期間でいいお店がほぼ空いてなかったのです。

開き直ったわたしは、大好きなおいしいものを堪能していくその先に、
なんと人生で経験したことのない、「驚愕の味わい」に出逢ってしまうのです。
気がついたら一瞬で恋に落ちてしまいました!

「スペイン産オリーブオイル」に一目惚れしてしまったのです・・・。

 

まさに、人生はドラマ

日本には輸入されておらず購入できません。しかし帰国してしばらくして「どうしてもあの味が忘れられない。もし、この味をわたしが伝えなければ日本で誰も知らない。ならば輸入するしかない!」と、謎の強い使命感が沸き立ってきます。そんな気持ちに背中を押され、英語もスペイン語も話せないまま単独でスペインへ交渉に行きました。

 

お客様ゼロなのに「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」をテーマに素人のまま輸入スタート!
ここには書ききれないいろんなことがあって、リアルに口コミしてくださるお客様たちに支えられて今があります。

この「本物の味わい」を、味覚に敏感で開花する子どもに食育を通してひとりでも多く伝えたいのです。そのために、まずお母さんが自宅で「かけるだけで簡単においしい!」というhappyを実際に体験してもらいたいと考えています。
ぜひ一度味わってみてください。

スペイン産オリーブオイルに出会わせてくれたきっかけでもある、わたしが1番大好きな「味わうこと」、そして「クリエイティブなレストラン空間の中で素敵な時間を過ごすこと」が私には一生もののライフワークなのです。
23年以上「食」に関する仕事をつみ重ね、現在はその経験を生かし、インタビュアーやライターの仕事で表現し、発信しています。

加藤智子

Tomoko Kato 加藤智子

CEO, ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジンEditor

福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

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スペイン産とイタリア産について

 

オリーブオイル世界一の生産量を誇るスペイン。

 

世界で一番オリーブオイルが生産されるのはスペイン です。自国でも消費され、スペイン産オリーブオイルとして輸出されることも年々増えています。

しかしいまだに「スペイン産オリーブオイルという商品」としての輸出ではなく、「原料としてバルク単位」で輸出されている現実もあります。バルク単位とは、ボトリングする前のオイルです。輸出された先で生産されたものとして販売されます。つまりオイルを購入する消費者にとっては「スペイン産」のオイルを輸出された国、たとえば「イタリア産」として購入するということです。

なぜイタリア産になる?それは、ボトリングされた国が生産国としてラベルに記載可能だから。そういうわけで、スペインのオリーブオイルがイタリアへ渡りイタリアでボトリングされたものは、ラベルに「イタリア産」と記載されます。

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

 

どこで生まれたものか確かめるのは簡単ではない。

 

ですので、日本で見かける「イタリア産」と記載されたオイルは「イタリアで収穫され、搾油、ボトリングされたもの」がすべてではありません。先にお伝えしたようにボトリングだけがイタリア産のものがあるからです。(生産からボトリングまでイタリア産だけのオイルを紹介してくれるインポーターもたくさんいらっしゃいます。)

イタリアだけでなくスペインも含めどの国においても、またオリーブオイルに限らず蜂蜜など、どの食品でも言われていること。それは、「生産国」に記載された国で生まれた食材が生産国で最終的なパッケージングまでされているのかどうか。「メイドイン〇〇」が、書いてある通りかどうか。これらを確実に見つけるのは簡単ではないと言われています。

 

 

イタリアンレストランとスペインレストランの数は一桁以上違う。

 

そもそも「イタリア産」というのは、日本においてオリーブオイル業界でも大きなブランドです。実際にイタリア料理の広がりと同時にオリーブオイルの存在も広がったと言われています。たとえば都内のイタリアンレストランの数を考えても、100%イタリア産だけでは追い付かない部分があるのは自然なことかもしれません。

他国で育ち搾油されたオリーブオイルから、イタリア産に生まれ変わって製品になったものがあるのは、生産量と輸入、輸出の数字からも顕著に表れているんですね・・・。ちなみに世界の生産量は200万トン超えです。 (ASOLIVAオリーブオイル輸出機構より)

「スペイン産オリーブオイル」がイタリアでボトリングされ「イタリア産オリーブオイル」となることは、わたし個人としては良いとか悪いということは何も思いません。そこに需要があり、そうしなければならない状況で互いに助かるのなら仕方のないことだと考えるからです。(これは、偽装エキストラバージン・オリーブオイルではない場合の話しです。長くなるので偽装オイルの件はまた別記事にしますね。)

つまり消費者の求めるところが叶っていれば問題ではないと考えています。たとえばイタリア産エキストラバージン・オリーブオイルと書いてあっても中身が他国のものでもまったく構わない方々が「これはこれで安いからありがたい」とか、「使いやすいから、これがいい」とか、それぞれに求めるものがあると想像するからです。

しかしもしも「スペインのここの生産者がつくったオイルが食べたい」だとか、「顔の見える生産者から購入したい」といった方々には、もっと表示がわかりやすくなると親切なのにな、と思います。

同様に「イタリアで収穫され、搾油、ボトリングされたもの」を欲しい方には、イタリアのオリーブからできたオイルがもっとわかりやすく販売されていたらいいのにな、とは思います。

 

 

 

欲しいものを見つけるために。

 

わたしは基本的に育った地域で製品となる食材が好きです。ですからラパシオンでご紹介する味わいは、生産者の顔が見えること、輸入者の顔が見えること、販売者の顔が見えることが大切だと考えています。もっというなら生産者の想いまで伝わる味わいだけを届けているつもりです。ですからスペインで育ったオリーブからつくられたオリーブオイルを求める方にはこの内容が届くといいなと考えています。

 

 L’OLI FERRER ロリ・フェレール Imported Lapasion

L’OLI FERRER ロリ・フェレール Imported Lapasion

 

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

エキストラバージン・オリーブオイル EVOO Imported Lapasion

オリーブオイルに恋して【エッセイ】

オリーブオイルに恋して

 

エッセイひとつ目は「オリーブオイルに恋して。」です。これは、オリーブオイルに出会った今のわたしが、幼少期までを振り返りながら綴っていく自伝的エッセイです。仕事のこと、趣味のこと、出会った人のこと、最大のピンチ、アレルギーとの付き合いなど。自分で忘れたくない思い出や残しておきたいエピソードを自分のことばで綴ります。わたしという人が丸わかりするでしょうし、価値観もさらけ出てしまうかもしれません。そこに照れはあるか?と言われれば、あります。けれども、自分の表現したいものを表現し尽くした先にどんな気持ちになるのか、そこをみてみたい、体験してみたいのです。そのために書きます。もし読んでみてくださる方がいたら、なんだか嬉しいです。

サラリーマンの父親とパートの母親の元で三姉妹の長女として育った一般家庭の普通のわたし。映画やドラマのような展開が続かないけれど、わたしだからこそ体験できたあれこれ。普通で平凡だけど一つとして同じものはありません。最終的にこれを読み続けるのは、将来のうちの子どもたちだけ、かもしれませんが。笑 

エキストラバージン・オリーブオイル EVOO Imported Lapasion
エキストラバージン・オリーブオイル EVOO Imported Lapasion

 

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

Grifoll Oil グリフォイオイル Imported Lapasion

オリーブオイルの向こう側〜夢は変わりながら続くもの〜

当初は単独インタビュー企画だった。

オリーブオイルライフスタイルマガジンを発行しようと思ったきっかけが、オリーブオイルご愛用者さまのインタビューです。ラパシオン(弊社)の会報誌をつくって、そこに定期的にインタビュー掲載させていただけたら、と、そんな簡単なことを考えていました。けれども結果的に、別で描いていたマガジン発行企画と不思議なタイミングで重なり、この度マガジンにインタビュー記事の連載を掲載することにしました。

 

オリーブオイルより、つかう人のパーソナルな記事に。

 

インタビューは当初、オリーブオイルのお客さまに「どうしてうちのオイルを選んでくださったのか?お気に入りの美味しい食べ方は?」そんなことをヒアリングさせていただこうと考えていました。その上で、記事を読んだ方が「どういう(仕事をしている)方が、どういう理由でうちのオイルを選んでくださったのか」ということがわかるようにもしようと。ご自身で自営をされている方も多いので、一人でも多くの人に仕事を知っていただくのは、少しだけ世界が広がるお手伝いもできるかなと思ったから。

しかし企画書を書いているうちに、インタビュイーのお人柄にグッとクローズアップしたいと、わたし自身の興味がムクムクと湧いてきました。なぜなら、人それぞれの「仕事や人生」、「どうしてその仕事をしているのか、選んだのか」というテーマに昔から興味を持っていることを思い出したからです。

 

まるでカミナリに撃たれたかような感動とときめきが。

 

企画書を送り、取材に伺うと開口一番にみなさんおっしゃいました。「誰かにこんなふうに話すのは初めて。わたしの話しでいいの?」と。いざスタートすると、さらに驚きます。とても素敵なんです、リアルなストーリーが。「このときどんなことを考えていましたか?今のあなたができるまでどんなことを体験されたのですか?これまでの転機や、現在考えていることは?」それらを夢中で聞きました。

わたしは感動どころか、心から痺れてしまったんですね。途中泣きそうになるのを堪えたことも少なくありません。1時間半のインタビューのつもりが、4時間になってしまった方もいるくらい。気づいたら飲まず食わず、前のめり。多くの人がまだ知ることのないリアルなドラマがそこにあったからです。

すでにわたしが大きな影響を受けていました。インタビュー後にとんでもないエネルギーに満ち溢れていて、取材前と後では身体の中の何かが少し入れ替わったかのような感覚。この気持ちを素敵な記事にすることで話してくださった方々にも証明したい、強く思いながら帰り道についていました。

 

大きく揺さぶられた反動?

 

これらの話しは、一般の方々の話。その業界では知られている方々であっても、歴史に名を残す伝記本に出てくる方ではありません。(今のところ)まだ他の方のインタビューはないとおっしゃっていました。だからこそ、わたしが伝えなければ!と半ば興奮状態だったかもしれません。「〜べき、〜しなければ」などと束縛するようなニュアンスが苦手なわたしなのに、心に浮かぶ言葉は、「わたしが書かなければ!書くべき!」ってそればかりなんです。どれだけの大作になるのか・・・さぁ、書くぞ!と思ったらもっと衝撃なことが起こりました。

 

Grifoll Oil グリフォイオイル Imported Lapasion
Grifoll Oil グリフォイオイル Imported Lapasion

 

えっ?!書けない!

 

結論からお伝えするとインタビューから一年、なんと、ひとつも記事にできませんでした。執筆時間を捻出し、書こうとして「あぁ!違う!」って原稿用紙をくしゃくしゃに丸めて・・・という、あれです。パソコンの前で書いては消して、を延々と繰り返していました。コロナの2021年だったから、は関係ないと考えています。これまでの執筆では、依頼された仕事は納品ができていたからです。自社企画だから締め切りもなく、ただの甘えなのかもしれません。こだわりすぎた故に自分を苦しめてしまい、やりたいことなはずなのに、気がついたときには目を背けたいことに変わっていました。わたしには表現しきれないようなことを企画してしまった、とインタビュイーの方々に申し訳なく、勝手に落ち込んだりもしました。

 

諦めきれない想い。

 

しかし頭の片隅に一年間、ずっとこの企画のことがあるわけです。会報誌でご愛用者様だけにお知らせするのはもったいないどころか、webにして誰でも読めるようにしなければならない!っていちばん思っているのは自分だよね、って。心の奥のわたしが、しつこいんです。笑

「どこにいるかはわからないけど、きっと誰かがこの話しを読むことを必要としてるって。誰かの心に響く内容なんだって。知らない誰かの背中を必ず押してくれる話だって。」書けるかどうかは別としても、それは間違いない、と。そう胸の奥で聞こえるほどに。



だれかの人生は、ぜんぶがリアルなドラマだった

 

忠実に表現しなければ・・・と思い詰めていましたが、時間のおかげか、開き直って現在です。うまく表現することより、わたしの言葉で「伝えてみよう」と思えるようになりました。このままお蔵入りにしたら本末転倒です。そもそも、その方たちにあえて聞かせていただけたからこそ、知ったこと。知られざるドラマの数々。だからこそ、わたしの表現できる範囲でまずは伝える。そういうことで、少しずつ綴っていきます。

ここに出てくる話しは、もしかしたらあなたの一部なのかもしれない、と思います。そのストーリーに昔の、今の、未来の自分が似たような体験があるかもしれない。ないかもしれない。ご自身で人生を切り開いてきた方たちが、いまだから話せること。10年以上前に一目惚れしたオリーブオイルの向こう側に、こんなにも素敵な方々に会えるなんて想像もしていませんでした。ここでしか読めない誰かのリアルなドラマ。いま同じ時代を生きる素敵な方たちの話しを連載していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

子供からはじめる、本物の味わい【casitas de hualdo】

オリーブだけでなく、動物や働く人にとっても素晴らしい環境。

 

古都と言われるトレド、タホ川のほとり。鹿やうさぎなど多くの動物も生息するこの場所は、生き物が元気に育つ環境なのだなと思えてなりません。空がどこまでも広がり、空気が済んでいて、土が元気そうだからです。思わず息を大きく吸っている自分がいるほどです。

オリーブ畑の果てしなさと言ったら。丁寧に案内されながら、どこまでが畑なのか聞いても「あそこの山の・・・」と指をさしてくれても、はっきり「あぁ、あそこね!」と境界線を認識するのが難しい。それほど広大な敷地です。ひとつわかることは、大自然とはこういう場所のことを言うのだろうということ。動物も植物も間違いなくのびのびと育つと思える、そんな場所です。

Casas de Hualdo(カサス・デ・ウアルド)社は、このオリーブ畑から上質なオリーブオイルを何種類も生み出している生産者。中でもわたしがときめいたのは、そこで働くママたちの企画で生まれたカシータス・デ・ウアルドというオリーブオイルです。

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

ブレンドオイルに初めてのときめいた。

 

カシータスオイルに出会い、わたしはブレンドオイルのイメージが初めて変わりました。それまではワインと同じくオリーブオイルでも「単一品種」、つまりひとつの種類だけでつくられるものが素晴らしいと思っていたのです。というのも、オリーブオイルソムリエでインポーターなので、様々なオリーブオイルを試飲する機会があります。しかしながら、心に残るようなブレンドオイルに出会ったことがなかったからです。

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

けれどもカシータスは違いました。なぜこんなにも心に残る味わいなのか、忘れられないのか。どのようにつくられるのかを聞いたとき、謎は解けました。ブレンドとしての最高峰である理由、そして毎年ブレンドが変わる理由がわかったのです。とても気の遠くなるような地道な作業の先にあるのでした。

それは、こうです。まず品種ごとに分けて育てられたオリーブから、その年でもっとも発育が良いオリーブの実だけを収穫します。広大な畑を小型トラックで搾油所に急いで運び、数時間以内に搾油し、まず単一品種のオイルにします。

次にすべての品種を同じように単一品種のオイルにしてから、熟練ブレンダーの出番です。彼がそれぞれの味わいを確かめながら、最良のブレンドを決めていきます。2016年に誕生したカシータスは、今季まで5回製品化されました。ブレンドが2種、3種になることもありましたし、同じ2種であってもその配合は年によって変わりました。

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

つまり、毎年の味わいを確かめてから組み合わせや量を決定するという、大変プレミアムなブレンドオイルということです。だからこそ、その年ならではの複雑で奥行きのある味わいが特徴となり、二度と同じ味わいがない希少なオイルと言われています。

 

本物の味わい、私たちが考える子供用という意味

 

カシータスは「食育のための・・・」と企画されました。しかし子供用に食べやすさを重視したフルーティーでマイルドなものではありません。むしろグルメなオトナを唸らせるほど苦味も辛味も感じられるしっかりした味わいです。なぜなら子供の味覚を育てるために、あえて本来オリーブオイルが持っている苦味や辛味を含めた全ての味わいを残しているからです。

そこに至ったのは先にあるように搾油所で働くママたちの想いからです。ママたち自身が、エキストラバージン・オリーブオイルを食べて育っていなかったことを搾油所で働いたときに知るのです。搾りたてのオリーブの香り、その味わい・・・。仕事で携わって初めて「あぁ、これが上質なエキストラバージン・オリーブオイルなんだ!」と感動。そこで、自分たちの子供には、小さなときから本物のオリーブオイルの味を教えてあげたい!そんな気持ちが実現したのがカシータスです。

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

直接この話を聞いたわたしは日本でも、「子供のときにあえて本物を知ることで、味覚をはじめとする5感を育てるきっかけにしてもらえたら」そう考えました。3人の子供を持つママとしてそんな気持ちが輸入のきっかけになりました。

同時にわたしは、「子供のためにと選んでくれたママ自体の食育にもつなげていきたい」という想いがあります。なぜならわたしを含め、多くのママは、子供の栄養に敏感でも自分を後回しにしがちだと思うから。子供のためにと選んだママが「子供に伝えながら自分の味覚も呼び起こし、子供と一緒に自分の栄養も考えていける」そんなことをカシータスで実現してもらえたら最高です。

 

 

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

 

オリーブオイル本来の味わいが、子どもの味覚を刺激してくれる役目になるカシータスオイル。子どもだけでなく、そのご両親、そして生粋のオリーブオイル好きの方にも食べてみていただきたい、その味わいもコンセプトもじつに濃厚なオリーブオイルです。

 

 

 

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

【Grifoll Declara】EVOO

門外不出、唯一無二のオリーブオイル【Grifoll Declara】



それは門外不出のもの、でした。

エルモラールで生まれるエキストラバージン・オリーブオイル「グリフォイオイル」のことです。このオイルは、グリフォイファミリーとの出会いがなければ、日本でこれだけ多くの方に食べてもらうことはなかったと言っても過言ではありません。

カミロケからグリフォイオイルへ。出会いの神秘と、偶然の産物が積み重なったグリフォイオイルのこれまでを知る方々に「まるで奇跡のオイルね」そう言われたことは少なくありません。

【Grifoll Declara】EVOO
【Grifoll Declara】EVOO グリフォイ・デクララ エキストラバージン・オリーブオイル500ml

何度思い出しても、まるで「出会わせられた」かのようにわたしは感じます。自分でどうこうしようともがいたところで、わたしがご紹介できるものではありませんでした。つまり、いま皆さんにお届けできることが当たり前にできることではなかったのです。

まるで売るためにつくられたように感じられるほどのリアルなストーリーを体験してきました。

 

【Grifoll Declara】EVOO
【Grifoll Declara】EVOO グリフォイ・デクララ エキストラバージン・オリーブオイル


唯一無二、優しく寄り添う味わいの秘密

 

このオイルとの出会い、そして現在に至るまでの出来事をこのマガジンには残しておきたいと思います。そこを知っていただくことで、このオイルの味わいの秘密がわかるからです。

味わいがすべての証拠とも言えるかもしれません。どんな場所で、どんな人が、どんな思いを持って育ててきて、ボトルに詰め込むそのときを迎えているのか。食べればわかる、その優しさ。同じ品種でも、近い地域でも、この味わいと同一のものに出会えません。

それはなぜか。

このオイルを日本でも食べてもらえるようにしたい、と心から思ったわたしがお伝えできることを少しずつ綴りますね。グリフォイオイルをお持ちの方は、ぜひ食べながらでも読んでいただければ。

 

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

ラパシオンのスペイン産オリーブオイルとは。

 

 

「スペインにオリーブオイルってあるんですか?」

 

わたしがスペイン産オリーブオイルに出会う今から12年以上前のこと。私自身は10年以上、食の世界におりました。とくにキッチンスタッフとして料理をつくることが多かったのですが、「スペインでオリーブオイルがつくられている」ということを知りませんでした。スペイン本国で、オリーブオイルに出会うそのときまでは。

ラパシオンとして輸入開始から10年以上経ち、業界の方々のおかげもあり当時よりスペイン産オリーブオイルが認知されてきたように思います。とはいえ、未だに「オリーブオイル=イタリア産」しかないと思っている方にもときどき出会うことがあり、驚くこともしばしば。とはいえ、日本で最初にオリーブオイルが知られたきっかけはイタリア産です。だから当然かもしれません。わたしもイタリアのオリーブオイルやイタリア料理のおかげで「オリーブオイル」という存在を知ったので、いまでもイタリアや日本にオイルを広めてくださった方々には感謝しかありません。

 

Palacio Oilパラシオ・デ・ロス・オリーボス オリーブオイル  Imported Lapasion
Palacio Oilパラシオ・デ・ロス・オリーボス オリーブオイル Imported Lapasion

ラパシオンが大切にしていること。

 

オリーブオイルの中でも様々種類がありますが、ラパシオンではスペイン産のものだけ。そして「エキストラバージンオリーブオイル」として一番搾りされたオイルをご紹介しています。

わたしが大切にしているのは、あなたの代わりにわたしが現場を知り、どうやってこのオイルが生まれたのかを伝えることです。

・オリーブがどんな環境のもと、どう育てられているのか

・生産者がどんな哲学を持ち、自然やオイルと向き合っているか

・どんなオイルをつくり、誰に届けたいと考えているのか

これらを自分で確かめるのがわたしの役目だと考えています。だから輸入を決める前から現地へいき、オリーブ畑を歩き、搾油所に入れてもらい、実際にオイルが造られるまでを体験してきました。生産者にもわたしをしっかり知ってもらい、とともに時間を過ごしてコミュニケーションをとることは大切だと考えています。

Palacio Oilパラシオ・デ・ロス・オリーボス オリーブオイル  Imported Lapasion
Palacio Oilパラシオ・デ・ロス・オリーボス オリーブオイル Imported Lapasion

ひとからひとへ笑顔のリレー。

 

生産者とともに互いを知っていく時間を積み重ねていく。そして本当のことだけをあなたに伝える。目には見えない小さな積み重ねを10年間以上、安心・安全につなげるために真っ直ぐにやってきました。なぜなら、口に入れるものだから。赤ちゃんからご年配の方まで、健康なひと、病気のひと、妊婦さん、どんな状況の方でも安心してもらいたいから。

人を良くすると書いて「食」と読みます。「食」は命に関わることです。飲食の頃から合わせるともう25年以上「食」に関する仕事をしています。あのときから安心・安全をずっと心掛けてきました。その前提があってこそ、おいしいとか、嬉しいとか、食べたときの笑顔につながるのだと考えています。だからラパシオンでは、生産者の思いが味わいから感じられるようなオイルばかりなのかもしれません。ごまかしがきかないものだけ、それが皆さんに自信を持ってお勧めできる理由でもあります。

 

casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion
casitas de hualdoカシータス・デ・ウアルド オリーブオイル Imported Lapasion

大切につくられた味わいを選び、あなたのライフスタイルに合わせて編集するのがラパシオンです。

 

すべてのオイルは「ご縁があって出会えた」というのが最初です。輸入なんてする予定もなく、飲食人としての興味でオイルをテイスティングしてみたら、びっくり。忘れられない味わいにときめいてしまい、輸入することになってしまったものばかりです。そんなオイルだけをダイレクトにスペインから取り寄せ、みなさんにご紹介しています。生産者と販売者と食べる人、そして輸入者のわたし。皆が対等で誰もが大切な役目を果たすことが、これからも大切なのだと思います。

ラパシオンのエキストラバージン・オリーブオイルは自然のものです。オリーブの実を絞っただけのシンプルなオイルで、人工的につくる油ではありません。ワインのように熟成させて長期保存もできません。そのため、いまあるオイルは来年も必ず同じものをお約束はむずかしいです。ご用意できるうちにこの「ほんものの味わい」を、ぜひ一度味わっていただければと思います。

 

Grifoll Oil グリフォイオイル Imported Lapasion
Grifoll Oil グリフォイオイル Imported Lapasion

 

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中

世界でいちばん受賞し続けるエキストラバージン・オリーブオイルとは。

パラシオ・デ・ロス・オリーボスPALACIO DE LOS OLIVOS

 

パラシオ・デ・ロス・オリーボスのエキストラバージン・オリーブオイル【ピクアル100%】は、世界中のピクアル種でつくられているオリーブオイルの中で世界でいちばん受賞していることを4年連続表彰されています。

 

さらに新しく生まれたばかりの【アルベキーナ100%】も、世界中のアルベキーナ種でつくられているオリーブオイルの中で世界で2番目に受賞していることを表彰されました。

 

PALACIO DE LOS OLIVOS

 

 

パラシオチームは、オイルづくりを始めてからずっとエシカルでサスティナブルなオイルを生み出してきました。味わいや風味が上質なのはもちろん、さらに知識、情報、技術、さまざまな準備、努力と、いろいろなことを揃えることは奇跡に近いことです。オリーブオイルは工業製品ではなく、自然の植物からつくられるからです。

代表のルイスは全体を管理し、弟が畑や搾油を担当し、輸出担当のルイスはスペインでベスト3に入る鑑定士でもあります。彼らを中心にスタッフ全員で一丸となり世界一のエキストラバージン・オリーブオイルを生産しているのです。




「1人でも多くの人に、この味わいを体験してほしい」

 

このような願いのもと、彼らはスペインやヨーロッパだけでなく世界のコンテストにエントリーしてくれています。日本ではオリーブジャパンへのエントリーをスタートして以来、ピクアル種は6年連続金賞受賞です。アルベキーナ種も初出品で金賞受賞です。

 

 

いまは以前ほど気軽に海外へ行くのが難しい時期です。しかしこんなときこそ、いつもより余計に海外に想いを馳せる人が多いのではないでしょうか。わたしたちがいけなくとも、オリーブオイルは無事に届いております。人気のピクアル種に加え、今季からアルべキーナ種が日本に初入荷。パラシオファンの皆さんに求められて残り1ケースちょっとになってしまいました。

 

海の向こうのスペインから、世界一のオリーブオイルをお届けしています。

もしあなたがこのオイルを食べるとき、パラシオオイル生産者たちの情熱も一緒にぜひ味わっていただけたら・・・わたしにとってもこんなに嬉しいことはありません。

 

 

パラシオ・デ・ロス・オリーボスのFB投稿より

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Un año más 2020 y por cuarto año consecutivo, lo hemos vuelto a conseguir, PALACIO DE LOS OLIVOS vuelve a ser el Aceite de Oliva Virgen Extra Variedad Picual MAS PREMIADO DEL MUNDO según el PRESTIGIOSO EVOO WORLD RANKING 

Y con un gran “estreno” PALACIO DE LOS OLIVOS variedad Arbequina reconocido como el SEGUNDO MAS PREMIADO DEL MUNDO, EVOO WORLD RANKING.

No podemos estar mas orgullosos!!! Y mas cuando este año recibíamos “Premio Alimentos de España Mejores Aceites de Oliva Virgen Extra, Frutado Verde Dulce, Campaña 2019-2020”

Todo un reconocimiento al trabajo, dedicación, esfuerzo, superación, investigación, equipo humano

Gracias!!!!

 

加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中