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タイトルを迷ったまま走り出す【エッセイ】

 

たいして差もないのに真剣に迷うタイトル。

 

これは書くかどうかも迷ったんですが・・・、何度考え直してもタイトルがこれなんです。「がめつい女は死なない。」それにしてもがめついって。そしてほかにマシなものがないか考えあぐねた挙句、同等の恥ずかしさのあるタイトルが「トモコを止めるな!」です。いずれにしても、明らかにオリーブオイルライフスタイルマガジンにそぐわないな〜とわかっています。自覚はあります。でも、どうしても書きたいんです。

この類のエッセイがあってこその「ライフスタイルマガジンだよね」と思っているわたしがいます。理由はたぶん「ライフスタイル」ということばが好きすぎるから。わたしにとって素敵だと思う、カッコ良いことばがタイトルにあるから、バランスをとりたくなっているのかもしれません。とはいえ、恥ずかしいと思うタイトルでエッセイを書くくらいなら、発信なんてしなくてもいいんじゃない。と、自問したくなります。が、そこは人間の神秘かもしれません。笑 わたしにとってとても素敵な響きを感じる「ライフスタイル」を使いたい気持ちと、衝動的でがめついところがあったと自覚したわたしが紡ぐエッセイを同時進行したい気持ち。両立しているのです。その上で「なんか、書きたい!」という気持ちはかなり自覚があります。

損得勘定と効率重視は卒業。

 

もともと自分に損得勘定があるのはわかっていましたし、社会に出てから効率重視するように教育を受けてきました。しかしがめつさはまったくないと思っていました。ちなみに自覚があったはずの損得勘定と効率重視は、現在どうでもよい心境です。いまここに書きながら気が付きましたが。おそらく子どもを産んだ35歳からでしょう。いろいろと計算したところで、ほとんどのことが思い通りに進まないことを嫌というほど体験したからだと思います。損得勘定も、効率を考えても、想定外のことが起こりひっくり返ってしまう経験から、頭に浮かんでくることは無くなっていたのですね、きっと。

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がめついという自覚はなかった。

 

はじめて聞いたときから「がめつい」ということばや、「がめついひと」が嫌いでした。けれども、わたしが自分のことを「がめついところがある、ワタシ」と認めるまでに40年以上かかっています。つい最近までわたしは違うと思っていたから。そうならないように気をつけていたし。でもあるとき、ふと「あ、わたしががめつい要素があるから、がめついひとがこんなに嫌いなのかな?」と気づいてしまったんです。がめついの基準があるとしたら(そんなのあるのかな?)たぶん、中くらいだと自分では認識しています。そんなに多くない。正直なところわたしは、ものすごくがめついわけではないと思っています。たぶん。けれどもがめついに反応してしまうことは事実です。そこでもしかして?と仮説を立てるように、がめついを受け入れたら、あっさり、しっくりきました。

 

むしろ、あるあるを探したくなる。

 

「がめついところがあるワタシ」を認めてしまうとなんだか毎日がちょっと楽しくなってきてですね・・・。そして気がついたんです。がめつい女って、じつはすごく強いなって。わたし自身は子どもの頃から自分はメンタルは弱めだと思っていました。けれども「がめついさがある、ワタシ」を受け入れたら、なんだかメンタル弱めって違和感に感じたのかな。こんなの初めてですが。そしてどんなとき「がめつくなる」のか、ちょっとまとめてみたくなりました。

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「がめつい女は死なない。」が降ってきた!

 

すごく疲れる出来事がありました。「あーもうぜんぶめんどくさい!すべてを真っ白にしてしまいたい!!もうやだ!!!」と思うようなことがあれば、いつもなら現状を変えることができず2.3日は落ち込んだものです。けれども「がめついところがあるワタシ」を認識してからというもの、違うのですよ。心に「でも、死なないし!」が漫画の吹き出しのように浮かんできたんです。そして落ち込むどころか、やる気が出てきてしまい自分でびっくり。なんだか「死ぬこと以外はかすり傷」ということばが好きだったことも思い出したりして。そんなことを忘れていた数日後、それは保育園のお迎えに急いで自転車を漕いでいたときのことです。「がめつい女は死なない」ということばが降ってきた!思わず自転車を止めて携帯のメモに音声入力しました。18時まえの薄暗い空の下、肌寒かったけど、胸のあたりがポゥッと暖かくなりました。

 

結論。

タイトルの件、ここまで書いてみてはっきりしました。皆さんも同じかもしれませんね。「トモコを止めるな!」ではないですよね、明らかに。慣れるまではかなり恥ずかしいし、自虐的なつもりもないのですが、タイトルは「がめつい女は死なない。」にします。エッセイではがめつい女のあるあるをたくさん見つけて書いてみたい。しかしこれは、気がついたときに限ります。気づいたのが最近なのでこれまでにエピソーとがあまり思い浮かばないですから。笑 数年後、もしこのエッセイがマガジンの中でいちばん人気だったらどうしよう・・・と、怖い妄想も抱えつつ。 笑

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加藤智子 Tomoko Kato
加藤智子 Tomoko Kato

ラ パシオン オリーブオイルライフスタイルマガジン編集者。福岡県生まれ。「食で毎日をもっとうれしく、人生をもっと楽しく」と食×スペインに特化し、オリーブオイルのあるライフスタイルと食育を発信しながら食品輸入販売、プロモーション、講師、ライターとして活躍中。TV、ラジオ出演他、フードメデイアに寄稿中